シェル加工には、“いい塩梅”があります。
この辺にしておくのが、“いい塩梅” というものです。
扁平足ぎみの人とハイアーチぎみの人とではシェルの出す量は異なります。
そして、この2足のブーツのようにカテゴリーによっても “さじ加減” は違ってきますし、シェル構造によっても違ってきます。
左のFT Bootsはほぼ完成で、フィッティングの時にくるぶし等の当たりにより追加加工が必要になるかもしれませんが、とりあえず終了です。
右のLANGEはWCなので、シェルの厚みは結構ありますので、フィッティングの時に現物合わせで削り加工で仕上げますので、この時点で終了です。
FTはシェルが薄いので、常に熱加工です。
右のLANGEは加工してないように見えるでしょうが、相当な日数をかけて熱加工しています。
つま先部の加工の写真を見て頂ければ解ると思いますが、これだけ出しても、これだけにしかならないのです。
見た感じは、RS130 97mmに近い感じに仕上がっていますが、履いたら別物、滑ったら更に別物になっています。
ここまでのシェル加工時間は、FT 3日間、LANGE 1週間位です。ここから更に時間が掛かりますので、シェル加工の大変さをご理解頂けると思います。
油断したら溶けますから、気が抜けない作業です。
今回のFTの幅広げは、サイズから言ったら今までの最高ですね。
足形で比較すると良く解ると思いますが、24cmで幅は110mmはあります。
隣の人のサイズは26.5cm、この人より広いです。
FT DESENDANT でなければ、この作業は出来なかったかも知れません。
足幅でお悩みの方は、是非このブーツをお勧めします。