オーバーラップインナー;字のごとく、インナーが脛を巻き込むようになっているインナーです。足のサイドのホールドはされていますが、脛を前に倒すと開いてくるので硬さはありません。よってダイレクトなタン(シェル)のレスポンスを引き出してくれます。不整地や深雪での凹凸に反応してスキーヤーのポジションをキープしてくれるところがこのインナーの特徴です。そして脛の下でフレックスポイントを感じるので脛角を出しやすいインナーです。 LINERS LINE UP; PRO TOUR WRAP,PRO WRAP,PERFORMER WRAP MODEL; Ascendant SC, Classic Pro, Descendant 120, Descendant 100, TOM Pro, B&E Pro, Drop Kick Pro, Plush 90, Soul Sister 100, Plush 90
タング付きインナー;オーソドックスなインナーですが、FT BOOTS にとっては近年になって登場したインナーです。3ピース構造のブーツの欠点を補うインナーといって良いと思います。欠点とはトルク剛性が弱い、脛の下がフレックポイントとなるのでスキーに圧が伝わりにくいなどがあります。これらの欠点はむしろ FT BOOTSの長所であるのですが、グルービングされた斜面をカービングしてクルージングするには難があったのです。誰でも履けるブーツを目指すには、上記のような条件もクリアーする必要があります。そこで登場したのがこのインナーです。 このインナーのモデル構成もカービング志向のブーツと初、中級レベルのブーツに採用してあります。 Ascendant Aに関しては長い距離の歩行のとき、足首の前後方向の可動域を広げるために、シェルのタンを外すことを推奨しています。そのときにオーバーラップインナーでは脛の押さえ利かないので採用したのだと思います。 LINERS LINE UP; PRO TOUR TONGUE, PRO TUNGUN, CLASSIC TONGUE MODEL; Ascendant APPROACH, First Chair 130, First Chair 120, First Chair 100, Descendant 90, Plush 70, Soul Sister 90, Drop Kick, Drop Kick S, Kicker
以上がFT BOOTSを大まかに分類しました。
この中から実際に選ぶとすると何に注意すれば良いのか?
まず、ご自身のスキー環境を考えてみましょう。 どのような場所で滑られていますか?(ゲレンデ、コブ斜面、モーグルコース、パークなど)将来、バックカントリーもしくはサイドカントリーなどをやりたいと思われていますか?など、 このように整理して見ると最も適したモデルが見えてくると思います。 ざっくり言うと、インナーをどちらにするか?フレックスの硬さをどうするか?で、おおよそのモデル選びは出来ます。フレックスはタン(4、6、8、10タン)を交換することで変えることは出来ます。 FT BOOTSはスタイリッシュなブーツなので、デザインが気になると思います。 インナーの設定だけが間違えなければ、タンを交換(別途料金)する覚悟で、デザイン優先で選ばれても大丈夫なのです。
今シーズンのお勧めは、(自薦)
Ascendant SAMMY CARLSON; 何でもあり、全てをカバーするブーツ、少し重いですが、その分丈夫です。コブでもパークでも、バックカントリーでもOKなブーツです。 Drop Kick PRO; フリースタイルはこれです。ライケル時代から受け継がれてきたブーツは永遠に不滅です。 Kicker; コスパ最高(50000円)のブーツです。タン4なのでジュニアにも最適です。